整骨院には、ひざが痛いとか腰が痛いということで来院される方がいらっしゃいます。もちろん当院もそうなんですが、よくお話を聞くと若い頃にスポーツをされていた方が多いことに気づいたんです。「若い頃にケガしちゃって・・」「ケガが原因で引退して・・・」とかいう話を聞くたびに、「治療家としてなんとかできることはないかなあ」と考えていました。
そんなときに今はメジャーリーガーの菊池雄星選手のトレーナーをされている清水トレーナーの話を聞く機会がありました。そこではこどもの体のケアの認識の違いを痛感して、こういう考えでこどもたちの体をサポートしたら、ケガの対応も変わるし、ケガも減らせるのではないかと思って、自分の子供のサッカーチームのサポートを始めました。
「諦める」という言葉を使わせたくない、という想いが強いです。そこからたくさん勉強して、またエコー診断の機械や、高周波治療機器(ラグビー日本代表や、Jリーグの選手が使っているものと同じ)を導入し、高いレベルでケガの治療ができるようになりました。
今はおかげさまで、子どものケガなら篠崎つばさと紹介いただくことが続いていて、ずらーーと子どもたちが椅子に並んでいることもよくあります。
しっかり会話をするということです。どういう治療をすべきかを決定するために、普段の食生活やトレーニング内容まで聞くことが多いです。また治療家なので治療は当たり前なのですが、ケガをしないためにどうしたらいいか、までを一緒に考えられるようになりたいと意識しています。
結構才能がある子が、当院でサポートしているサッカーチームを離れて、ちょっと遠い強豪チームに移ることがありました。そこではやはり練習が厳しくて、痛みが出て来たと。もちろん親御さんは、近くの整骨院を検討したらしいんですが、そのお子さまが「篠崎つばさしか嫌だ」と言ってくれたらしいんです。
そこで週2回、わざわざ車で時間をかけて治療に来てくれました。どうしてそう言ってくれたのかはわかりませんが、治療だけではなくて、学校のこともいろいろ話す時間があったので、子どもなりに信用してくれていたのかな、とうれしく思います。
治療の姿勢が親だけではなくて、子どもにも伝わっていたのはとてもうれしかったです。
これまで11年地域密着でやってきましたが、意外と院の外での地域の交流が少ないなと感じています。もちろん地域の方々がたくさんご来院いただいていますが、スポーツチームのトレーナー活動や、理学療法士や整骨院との連携など、院の外での関わりを増やしていきたいと考えています。
たとえば今は、理学療法士の方との連携で、リハビリについて学ぶ機会をつくっています。リハビリを学ぶことで、痛みをなくすだけではなく、ベストパフォーマンスを出せるところまでサポートできるようになれると思っています。
たとえば「トレーナー」という言葉は、メジャーチームのトレーナーになることがすごい、というような風潮もありますが、決してそうだとは思いません。メジャーチームで活躍できる可能性は、子ども時代のケアやサポートが大きく影響しますし、メジャーチームだけじゃなく、地域スポーツのケアもさまざまなシーンでの瞬時の判断力などプロフェッショナル性が求められます。
日々勉強で、日々学びです。成長の機会はたくさんあるので、一緒に学んで、地域に貢献してもらえるような方とぜひ一緒にお仕事をしたいと思っています。
お子さんが上手く気持ちや症状を話せないときには、質問を沢山するようにしています。怪我のことだけでなく、好きなことや家族のことなど子供の話やすいことから質問して会話をします。そうやって少しずつ心を開いてもらっていくと、色々と話してくれるようになります。
また子供のなかには、親を心配させまいと痛みを我慢し、治療させてくれない子がいます。そういった子には、まずは親は君の心配をするのが仕事なんだ、早く治って元気になってくれることを望んでいるんだということを伝えます。きちんと話をすると、理解してくれて治療させてくれるようになります。そういった子が元気にスポーツをできるようになる姿を見るととても嬉しいです。
またスタッフには、患者さんへの関心を高めるため、患者さんの興味のあることなど会話するように勧めています。
スタッフ間の仲はいいと思います。たまたま僕抜きで職員達がご飯に行ってたことが8回ほどありました。笑 やはり気を使うんでしょうね。
私は長男でして、偶然スタッフ達が一人っ子と、三兄弟の末っ子が二人なので、スタッフを兄弟のように感じており、家族のように接しています。
朝、彼氏に振られて泣きながら出社した子を、仕事終わりに焼肉に連れて行ったことがあります。大丈夫?と声をかけると、本人は『もう大丈夫です!』とケロっとして、お肉を食べていましたね。笑
また、別の男性スタッフでは仕事やめたいと言った時、詳しく話を聞いてみると、本心はこの仕事をやりたいのだが、おじいちゃんのために、やめたいとのことでした。それは本当におじいちゃんは喜ばないのではないか、と話し合い、今もその子は続けています。
こんな感じでプライベートのことも話すようなアットホームな職場だと思います。